機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

新型インフルエンザ発症への季節性A型インフルエンザの影響:B型インフルエンザとの比較

加藤 彰一1)

1)医療法人社団加藤小児科医院
〔〒921-8011 金沢市入江町1-113〕


2009年シーズン当初に季節性A型インフルエンザ(FluA)に罹患した小児の新型インフルエンザ(AH1pdm)発症をB型インフルエンザ(FluB)既罹患者のAH1pdm発症と比較すると,オッズ比は0.5999(95%信頼区間0.4170~0.8628;p<0.005)と推定され,FluA既罹患者はFluB既罹患者に較べてAH1pdm発症の危険度が低いと思われた.FluA既罹患者のAH1pdm発症率は年齢層により異なり,6~7歳が他の年齢層より約2倍も高かった.またAH1pdm流行初期にはAH1pdm発症率は低かったが,流行後期に上昇していた.先行したFluA罹患による交差防御免疫の可能性について考察する.

Key words 新型インフルエンザ, 季節性A型インフルエンザ, B型インフルエンザ, 発症率, オッズ比
受付日 2010年5月21日
受理日 2010年10月4日

小児感染免疫 22 (4):369─379,2010

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