─原著─
遺伝子解析によって診断されたCampylobacter fetus subsp. fetusによる髄膜炎・脳膿瘍の1新生児例
中村 幸嗣1), 宮地 悠輔1), 鶴岡 純一郎1), 勝田 友博1,2), 立山 悟志1), 徳竹 忠臣1), 中島 夏樹1), 五島 敏郎1), 大楠 清文3), 加藤 達夫1,2)
1)聖マリアンナ医科大学小児科
〔〒216-8511 川崎市宮前区菅生2-16-1〕
2)国立成育医療研究センター
3)岐阜大学大学院医学系研究科感染制御分野
症例は日齢12の男児.発熱,哺乳力低下を主訴に前医を受診し,細菌性髄膜炎と診断され抗菌薬(ABPC・CTX・MEPM),免疫グロブリン製剤などによる治療を開始されたが経過中に脳膿瘍,水頭症を併発した.培養検査で起因菌同定ができなかったが,遺伝子解析により髄液・膿瘍からCampylobacter fetus subsp. fetusが同定された.新生児症例は生レバーを摂取した母体からの感染例が多いとされており,同様の症例を防ぐためにも妊娠中からの啓発活動が重要と考える.近年,感染症診断における遺伝子解析技術が注目されている.本症例のように培養検査で起因菌同定ができない場合には,積極的に遺伝子解析を導入するべきと考える.
| Key words | Campylobacter, 髄膜炎, 脳膿瘍, 新生児, broad-range PCR |
|---|---|
| 受付日 | 2010年4月22日 |
| 受理日 | 2010年8月23日 |
小児感染免疫 22 (4):357─361,2010
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