機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第22巻第4号目次 > 抄録

─原著─

シクロスポリン療法が有効と考えられたインフルエンザ脳症の1女児例

武山 彩1), 片寄 雅彦1), 細矢 光亮2)

1)公立相馬総合病院小児科
〔〒976-0011 相馬市新沼字坪ケ迫142〕
2)福島県立医科大学小児科


けいれん重積後,意識障害が遷延し,頭部MRIで局所性脳浮腫像を認め,急性脳症と診断した5歳女児を経験した.神経細胞のアポトーシス抑制を目的として,シクロスポリン療法を試み,血中濃度の継時的な測定により,副作用なく安全に施行することができた.急性脳症の予後はさまざまであり断言はできないが,画像上の脳浮腫の抑制と,臨床症状の著明な改善を認めたことから,シクロスポリン療法は後遺症の軽減に有効であったと思われた.

Key words 急性脳症, シクロスポリン療法, 血中濃度, 治療ガイドライン
受付日 2010年4月6日
受理日 2010年6月14日

小児感染免疫 22 (4):331─336,2010

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