機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

ノロウイルス感染症低年齢児にみられる重症化要因

松永 健司1)

1)済生会御所病院小児科/奈良県立医科大学臨床教授
〔〒639-2306 御所市三室20〕


脱水徴候のため輸液を施行したノロウイルス(NoV)感染症患児141例(4 m~14 y 8 m)において,2歳未満児の下痢スコア(Ruuskaら)は2~5歳児や6歳以上に比べて有意に高かった.輸液開始時の血糖値や静脈血HCO3-は年齢と相関し,低年齢児で低い傾向にあった.ノロウイルス感染症には不顕性~軽症例もあるが,脱水徴候のみられる患児に注目すると,下痢は2歳未満児で程度が強い.また,低年齢児は血糖値低下や代謝性アシドーシスのrisk factorである.

Key words ノロウイルス, 脱水, 代謝性アシドーシス, 低血糖, 低年齢児
受付日 2008年12月12日
受理日 2009年11月24日

小児感染免疫 22 (2):133─138,2010

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