─第41回日本小児感染症学会ワークショップ1─
小児の肺炎に対するamoxicillin,cefcapene-pivoxilおよびfaropenemの比較試験
坂田 宏*
*旭川厚生病院小児科
〔〒078-8211 旭川市1条通24丁目〕
2008年10月~2009年3月までに,細菌性呼吸器感染症と考えられた16歳未満の患者を対象として,amoxicillin(AMPC),cefcapene-pivoxil(CFPN-PI),faropenem(FRPM)の有効性を検討する多施設共同無作為比較試験を行った.1日投与量はAMPCが30~40 mg/kg,CFPN-PIが9 mg/kg,FRPMが15 mg/kgであった.臨床効果ではAMPCは34名中31名(91.2%),CFPN-PIは33名中30名(90.9%),FRPMは38名中36名(94.7%)が有効であり,3群に有意差はなかった.副作用はAMPC 20.0%,CFPN-PI 15.2%,FRPM 23.7%に下痢が認められたが,有意差は得られなかった.服用性ではAMPC 62.9%,CFPN-PI 27.3%,FRPM 89.5%で有意にFRPMの服用性が優れていた(p<0.001).
Key words | 肺炎, 比較試験, amoxicillin, cefcapene-pivoxil, faropenem |
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小児感染免疫 22 (1):79─85,2010
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