機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第41回日本小児感染症学会教育講演─

C型肝炎ウイルスの病原性発現機構

定 清直**

**福井大学医学部医学科病因病態医学講座微生物学領域
〔〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3〕


C型肝炎ウイルス(HCV)は肝臓に慢性の炎症を引き起こし,高率に肝細胞癌や2型糖尿病を引き起こすが,詳細な分子機序は不明の点が多い.HCVゲノム由来の蛋白質は,本来の機能に加え宿主の内因性蛋白質と相互作用し,病理作用を発現する.現在われわれは新たに開発されたHCVレプリコンシステムや感染実験系を用いて解析を進めており,本稿では最新の知見について紹介する.

Key words C型肝炎ウイルス, 肝細胞, NS5A, Syk, GLUT2

小児感染免疫 22 (1):35─41,2010

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