─原著─
当院における小児ウイルス性下痢症の臨床的およびウイルス学的検討(2002~2008年)
宗玄 俊一1), 小原 真弓2), 長谷川 澄代2), 岩井 雅恵2), 滝澤 剛則2)
1)宗玄医院
〔〒933-0033 高岡市東下関1-1〕
2)富山県衛生研究所
2002~2008年までの間にウイルスが原因と疑われた小児下痢症75例について検討した.このうち58検体でウイルスが検出され,多い順に,ロタウイルスA群(25検体),ノロウイルスGII(21検体),アデノウイルスまたはサポウイルス(各4検体)と続いた.これは,ノロウイルスGIIが多くを占める全国の結果や集団発生事例の結果とは異なっていた.ロタウイルスA群は1~5月に検出され,高熱となる傾向が高かった.ノロウイルスGIIは11~2月に検出された.このような症状や発生時期の違いは原因ウイルスを推定するのに有用と考えられた.
Key words | 感染性胃腸炎, ロタウイルス, ノロウイルス, アデノウイルス |
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受付日 | 2009年8月27日 |
受理日 | 2009年10月14日 |
小児感染免疫 22 (1):23─28,2010
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