機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

2005/06年シーズンのインフルエンザに伴う熱性けいれんの臨床像についての検討および2001/02年シーズンとの比較

安田 菜穂子1), 鈴木 葉子1), 生谷 真己代1), 鈴木 里香1), 鈴木 恵子1), 杉原 茂孝1)

1)東京女子医科大学東医療センター小児科
〔〒116-8567 東京都荒川区西尾久2-1-10〕


2005/06年11~4月に当科で熱性けいれんと診断された児をインフルエンザ群(19人),非インフルエンザ群(52人)に分け臨床像を比較し,さらに2001/02年同期間の結果と比較した.アマンタジンが用いられた2001/02年シーズンに対し,オセルタミビルが用いられた2005/06年シーズンでは,インフルエンザ群において,発熱してからけいれんまでの時間が短かった.この理由として,オセルタミビルの使用によって有熱期間が短くなった可能性が考えられた.

Key words インフルエンザ, 熱性けいれん, オセルタミビル, アマンタジン
受付日 2009年6月15日
受理日 2009年10月7日

小児感染免疫 22 (1):7─12,2010

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