─原著─
Haemophilus influenzae type b髄膜炎後にHibワクチンを接種した乳児例
小澤 淳一1,2), 大石 智洋3), 白井 崇準2)
1)新潟県立妙高病院小児科
〔〒949-2106 妙高市大字田口147-1〕
2)新潟県立六日町病院小児科
3)新潟県立新発田病院小児科
症例は9カ月の女児.発熱,嘔吐,傾眠傾向で受診し,Haemophilus influenzae b型による化膿性髄膜炎と診断され,CTRX+MEPNなどによる治療を行った.治療後の抗莢膜多糖体抗体価が感染防御レベル以下であったためアクトヒブ®を接種した.接種後4週間で長期感染防御レベル以上への上昇を認めた.Hib播種性感染症に罹患した低年齢の児では,再感染の予防のためHibワクチンの接種を行う必要性が示された.
Key words | Hib, 抗PRP抗体, Hibワクチン, 髄膜炎 |
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受付日 | 2009年8月17日 |
受理日 | 2009年9月30日 |
小児感染免疫 22 (1):3─6,2010
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