─原著─

大阪府南泉州地域における新型インフルエンザA（H1N1）の流行と臨床像

丸山　朋子^1,2）

1）大阪府泉佐野保健所
〔〒598-0001 泉佐野市上瓦屋583-1〕
2）大阪府立急性期・総合医療センター小児科

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2009年6月22日～7月24日に大阪府泉佐野保健所管内在住者で新型インフルエンザA（H1N1）と確定診断された201名（中学生以下131名，高校生以上70名）の臨床症状・治療経過，濃厚接触者686名の予防状況を検討した．38℃以上の発熱は98.5％，咳嗽は71.1％，下痢は8.5％に認めた．平均有熱期間は2.86±1.07日であった．97％以上の患者が抗ウイルス薬を投与された．濃厚接触者686名中5名が新型インフルエンザを発症した．

Key words	新型インフルエンザ, 小児, 集団感染, 臨床経過, 予防投与
受付日	2009年8月26日
受理日	2009年9月15日

小児感染免疫 21 (4)：391─397,2009