機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

沖縄県におけるロタウイルス胃腸炎の季節性,頻度,遺伝子型(2007~2008年)

石田 眞一1), Aksara Tongprachum2), 牛島 廣治2,3)

1)沖縄セントラル病院内科
〔〒902-0076 那覇市与儀1-26-6〕
2)東京大学医学系研究科発達医科学
3)藍野大学藍野健康科学センター


2007年2月~2008年6月までに沖縄本島の一小児科クリニックを下痢症で受診した5歳以下の小児257例のうち54例がロタウイルス胃腸炎と診断された.発症は2~5月に集中し,その間,下痢症の約半数をロタウイルス胃腸炎が占めた.2007年はG3P[8],2008年はG1P[8]の遺伝子型株が優位だった.亜熱帯気候の沖縄県でもロタウイルス胃腸炎は季節性があり(春季),代表的な遺伝子型株が主体で頻度の高い疾患であった.

Key words ロタウイルス, 沖縄, 遺伝子型, 季節性, 亜熱帯気候
受付日 2009年4月3日
受理日 2009年8月5日

小児感染免疫 21 (4):369─372,2009

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