機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

小児の呼吸器感染症に対するセフトリアキソン1日1回投与法と2回投与法の比較検討

疋田 敏之1), 小山 哲1), 林 啓一1), 泉 陽一1), 久津間 弘和1), 石川 素直1) , 志賀 勝秋1), 田島 剛1), 中村 明夫1), 柳川 幸重1)

1)帝京大学医学部小児科
〔〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1〕


セフトリアキソン(CTRX)は2007年に小児への1日1回投与が認可された.しかし,1日1回投与と2回投与を比較した検討はない.そこで前方視的に呼吸器感染症症例を無作為に1日1回群と2回群に分けCTRX 50 mg/kgを1日1回,または2回に分けて点滴静注し解熱までの期間を比較した.2群間に有意な差はなかった.1回投与法は2回投与法に比較して点滴回数を減らすことができる点で優れていると考えた.

Key words セフトリアキソン(CTRX), 1日1回投与法, 呼吸器感染症, 肺炎球菌, インフルエンザ菌
受付日 2009年6月3日
受理日 2009年7月22日

小児感染免疫 21 (4):363─368,2009

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