機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第40回日本小児感染症学会第75回ICD講習会─

ロタウイルスおよびノロウイルス胃腸炎の感染制御

中込 治**

**長崎大学大学院・医歯薬学総合研究科・感染免疫学講座・分子疫学分野
〔〒852-8523 長崎市坂本1-12-4〕


ロタウイルスやノロウイルスは感染力や伝播性が強く医療施設内における感染制御は困難である.先進国での疫学的研究によれば,小児科におけるロタウイルス胃腸炎入院の約 3 割が院内感染に起因している.ノロウイルスは,最近乳幼児期の急性胃腸炎の原因として注目を集めてきているが,ノロウイルス胃腸炎入院の約半数が院内感染であるとの報告がある.ロタウイルスワクチンを定期接種に導入している国ではロタウイルスによる入院患者が激減しているので,ロタウイルス胃腸炎の感染制御の最も有効な手段は,ワクチンの使用によって感染源となるロタウイルス胃腸炎入院患者を減らすことであろう.

Key words ロタウイルス, ノロウイルス, 院内感染, 標準予防策, ワクチン

小児感染免疫 21 (3):235─243,2009

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