─原著─
小児呼吸器感染症に対する抗菌薬の適正使用についての検討―小児科医に対するアンケート調査から―
大石 智洋1,2), 鳥谷部 真一1,3), 内山 聖1,4)
1)日本小児科学会新潟地方会
2)新潟県立新発田病院小児科
〔〒957-8588 新発田市本町1-2-8〕
3)新潟大学医歯学総合病院医療安全管理部/危機管理室
4)同 大学院医歯学総合研究科生体機能調節医学専攻内部環境医学講座小児科学分野
小児呼吸器感染症での抗菌薬の使用につき小児科医師にアンケートを行った.約半数が鼻咽頭炎の児に抗菌薬を処方し,開業医に多い傾向であった.各抗菌薬の選択理由では,経口セフェムでは飲みやすさ,注射用第3世代セフェムでは抗菌力,他の注射用セフェムでは安全性や使い慣れとの回答が多かった.添付文書上用量に幅がある場合,約半数が中間の量で処方し,適宜増減の記載では,半数以上が記載量かわずかな増減で処方すると回答した.
Key words | 小児, 呼吸器感染, 抗菌薬, アンケート, 適正使用 |
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受付日 | 2009年2月23日 |
受理日 | 2009年5月8日 |
小児感染免疫 21 (2):117─123,2009
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