機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第40回日本小児感染症学会シンポジウム2─

日本脳炎の現状と組織培養ワクチンの開発

宮崎 千明**

**福岡市立西部療育センター小児科
〔〒819-0005 福岡市西区内浜1-5-54〕


わが国の日本脳炎患者発生は1992年以降10名弱であるが,西日本を中心にウイルスの活動性は高い.2005年5月に現行ワクチンの積極的勧奨が差し控えられてから4シーズンが過ぎ,未接種小児が蓄積してきた.Vero細胞を用いた組織培養日本脳炎ワクチンの開発が国内で行われ,いったん2005年に承認申請が出されたが,再度臨床試験が行われ,2009年度前半の承認,上市が期待されている.勧奨再開に向けての種々の議論が必要である.

Key words 日本脳炎, 不活化日本脳炎ワクチン, 組織培養ワクチン, 急性散在性脳脊髄炎, 定期接種

小児感染免疫 21 (1):24─28,2009

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