─原著─
先天性心疾患に関連した感染性心内膜炎の臨床像―ガイドライン改訂にあたって―
斉藤 剛克1), 中村 奈美1), 太田 邦雄1), 新井 禎彦2), 谷内江 昭宏1)
1)金沢大学附属病院小児科
〔〒920-8641 金沢市宝町13-1〕
2)金沢大学附属病院心肺・総合外科(現 岡山大学病院心臓血管外科)
当院で過去13年間に経験した感染性心内膜炎症例10例について,臨床像,特に誘因に着目し検討を行った.内訳は心室中隔欠損5例,ファロー四徴症術後2例,その他3例であった.心室中隔欠損全例で静脈血培養からStreptococcus属が検出された.そのうち3例が齲歯に関連した症例であった.罹患時年齢は18歳以上の年長例が8例と多数を占めた.年長例,成人例の日常の口腔内衛生保持の重要性が再認識された.
Key words | 感染性心内膜炎, 先天性心疾患, 抗生物質予防投与, 齲歯 |
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受付日 | 2009年1月21日 |
受理日 | 2009年2月23日 |
小児感染免疫 21 (1):13─18,2009
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