機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第39回日本小児感染症学会ICD講習会─

各種ウイルス感染症の施設内伝播予防策

寺田 喜平**

**川崎医科大学小児科
〔〒701-0192 倉敷市松島577〕


麻疹や風疹,水痘,ムンプスに対する予防策は,入院や外来患者への院内感染防止,医療従事者への職業感染防止として重要である.麻疹と水痘は感染力が強く,免疫抑制者などでは重症化のリスクが高い.また成人の医療従事者も重症化や妊婦は胎児奇形症候群や流産などのリスクがある.予防策は常時対策と発生時対策,接触後対策に分ける.常時対策では,医療従事者の免疫有無を確認する基準や抗体測定法による感度を考慮する.また発生時対策として隔離期間,接触後対策は緊急接種やγグロブリン投与について解説した.

Key words 麻疹, 風疹, ムンプス, 水痘, 感染予防

小児感染免疫 20 (4):507─510,2008

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