機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第39回日本小児感染症学会ICD講習会─

RSウイルスの施設内伝播予防策

永井 和重

札幌医科大学医学部小児科学講座
〔〒060-8543 札幌市中央区南1条西16丁目〕


RSウイルス(RSV)は小児病棟での施設内伝播ウイルスとして頻度が高く,重要なウイルスである.ヒトへのRSVの主要な侵入経路は鼻腔と眼であり,口腔はそれらよりも劣る.RSVの伝播様式は接触感染が主体である.RSVは環境中でも最大8時間生存が可能であり,RSVに汚染された手を介して感染が拡大する.アルコールはRSVの感染性を消失させるため,RSV感染予防には手指のアルコール消毒が最も重要である.

Key words RSウイルス, 施設内感染, 接触感染, 感染経路別予防策, パリビズマブ

小児感染免疫 20 (4):503─506,2008

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