機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第20巻第4号目次 > 抄録

─原著─

Real-time PCR法でB群溶連菌による遅発型髄膜炎と推定診断した1例

中野 有也1), 谷口 貴美子1), 京田 学是1), 松岡 孝1), 曽我 恭司1), 梅田 陽1)

1)昭和大学横浜市北部病院こどもセンター
〔〒224-8503 横浜市都筑区茅ヶ崎中央35-1〕


抗菌薬投与前に採取した髄液の細菌培養が陰性のため診断に苦慮したが,同一検体で施行したreal-time PCR法からB群溶連菌(GBS)特異遺伝子が検出され,GBSによる細菌性髄膜炎と推定診断した症例を経験した.髄液培養陰性症例に対するPCR法での起炎菌遺伝子検索は,特に早期症例や抗菌薬使用症例に対する治療方針決定の際に臨床上有用であり,その普及が本症の予後改善に寄与する可能性が示唆された.

Key words 遅発型B群溶連菌感染症, 細菌性髄膜炎, 髄液培養陰性, real-time PCR
受付日 2008年8月1日
受理日 2008年12月11日

小児感染免疫 20 (4):447─450,2008

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