機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─総説─

C型インフルエンザの流行の現状と臨床的特徴

松崎 葉子1)

1)山形大学医学部看護学科臨床看護学講座
〔〒990-9585 山形市飯田西2-2-2〕


 C型インフルエンザの流行はほぼ1年おきに発生し,2004年には全国規模で流行した.1~6月に流行し,インフルエンザシーズンとも重なる.発熱,咳,鼻汁が主な症状で,38℃以上の熱が2日間続くのが典型的症状である.A型インフルエンザに比べて有熱日数は短いが,初診時に鑑別することは困難であり,ウイルス学的診断が望まれる.下気道炎の診断も20%を占め,2歳未満の乳幼児では入院例が多いので注意が必要である.

Key words C型インフルエンザ, A型インフルエンザ, 抗原変異, 迅速診断

小児感染免疫 20 (3):317─322,2008

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