機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第39回日本小児感染症学会教育講演2─

小児感染症の抗菌薬療法―耐性菌時代の適正使用―

尾内 一信

川崎医科大学小児科学
〔〒701-0192 倉敷市松島577〕


 近年市中感染症の原因菌の耐性化が問題となっている.この耐性化の特徴は,肺炎球菌,インフルエンザ菌,マイコプラズマ,黄色ブドウ球菌など日常診療で身近な病原体が耐性化していることであり,抗菌薬の使用や治療効果に大きな影響を及ぼしている.このような耐性化に対し,組織移行のよい気道では感受性のある抗菌薬の選択だけで対応できるが,組織移行の悪い中耳炎や化膿性髄膜炎では抗菌薬の選択ばかりでなく最初から高用量の抗菌薬の使用が必要である.新しい耐性菌を作らないために不必要な抗菌薬の使用を慎み,必要に応じて抗菌薬を使用する場合はガイドラインなどを参考として有効な抗菌薬の使用を常に心がけたい.

小児感染免疫 20 (2):199─205,2008

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