─原著─
切開排膿術を施行した小児咽頭頸部感染症17例の臨床的検討
清水 博之1), 柳瀬 健太郎1), 津田 兼之介1), 北形 仁1), 江田 明日香1), 佐藤 厚夫1), 船曳 哲典1)
1)藤沢市民病院こども診療センター
〔〒251-8550 藤沢市藤沢2-6-1〕
当院耳鼻咽喉科にて切開排膿術を施行した小児咽頭頸部感染症17例の臨床的検討を行った.診断は頸部リンパ節膿瘍,咽後膿瘍,深頸部膿瘍が多く,起炎菌はA群β溶血性連鎖球菌を最多とし黄色ブドウ球菌,嫌気性菌も認めた.今回の検討では造影CTが診断,治療方針の決定に非常に有用であった.治療方針は可及的速やかな切開排膿と抗菌薬の併用を基本とし,保存的治療で開始する場合は,綿密な経過観察が必要であると考えられた.
Key words | 咽後膿瘍, 深頸部膿瘍, 造影CT, 切開排膿 |
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受付日 | 2008年1月7日 |
受理日 | 2008年4月22日 |
小児感染免疫 20 (2):141─147,2008
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