機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

Pulmonary Indexを用いたRSウイルス下気道炎の重症度評価

阿部 純也1), 吉田 晃1), 濱畑 啓悟1), 百井 亨1)

1)日本赤十字社和歌山医療センター第一小児科
〔〒640-8269 和歌山市小松原通4-20〕


 RSウイルス下気道炎の入院時重症度評価のためPulmonary Index(PI:入院時の呼吸数・喘鳴・陥没呼吸の程度を数値化)を作成し,2006/07シーズンに当科へ入院した迅速診断陽性65例ならびに陰性37例(合計102例)で検討した.呼吸数は年齢別正常数を考慮した.PIは入院期間と有意な相関関係を認め,有効な指標になり得ると考えた.また月齢3カ月未満と以上で有意差はみられなかった.将来的にはPIを入院適応の判断基準に使用する予定である.

Key words RSウイルス, 細気管支炎, 下気道炎, 重症度, Pulmonary Index
受付日 2007年12月6日
受理日 2008年4月21日

小児感染免疫 20 (2):136─140,2008

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