─原著─
Hemorrhagic shock and encephalopathyをきたしたロタウイルス感染症の女児例
伊住 浩史1,2), 市山 高志3), 河合 泰宏1), 尾内 一信1)
1)川崎医科大学小児科学2講座
2)萩市民病院小児科
〔〒758-0061 萩市椿3460-3〕
3)山口大学医学部小児科
ロタウイルス腸炎に伴うhemorrhagic shock and encephalopathyの1歳女児例を経験した.頭部画像検査では大脳白質に広汎な異常所見あり,髄液ではIL-6の上昇がみられた.PCR検査では便と血液がロタウイルス陽性,髄液は陰性だった.ステロイドパルス療法,免疫グロブリン大量療法,低体温療法を行い救命し得たが重度の後遺症を残した.サイトカインが関与した二次性中枢神経障害が考えられた.
Key words | ロタウイルス, hemorrhagic shock and encephalopathy, サイトカイン |
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受付日 | 2007年9月28日 |
受理日 | 2008年4月30日 |
小児感染免疫 20 (2):129─135,2008
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