機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第20巻第2号目次 > 抄録

─原著─

アンケート調査による小児感染症への注射用抗菌薬の治療実態と今後への期待

佐藤 吉壮1), 豊永 義清1), 砂川 慶介1)

1)小児科領域耐性菌研究会
連絡先:富士重工業健康保険組合総合太田病院小児科 佐藤吉壮
〔〒373-8585 太田市八幡町29-5〕


 小児科領域耐性菌研究会の所属医師による小児細菌感染症の治療実態を調査・検討した.
 注射用抗菌薬を1日1回使用する医師は91%で,うち90%がCTRXであった.
 1日1回投与の注射用抗菌薬が使用可能となることにより,外来治療機会の増大や耐性菌の抑制を期待する意見も多くみられ,受診者側・医療機関側ともにメリットがみられた.今後の注射用抗菌薬のさらなる適正使用の推進が,細菌感染症の治療に貢献するものと期待される.

Key words 小児感染症, 治療実態, 1日1回, 注射用抗菌薬, 小児科領域耐性菌研究会
受付日 2007年7月13日
受理日 2008年3月10日

小児感染免疫 20 (2):115─122,2008

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