機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第38回日本小児感染症学会学術集会のモーニングセミナー“Meet-the-Expert”─

小児リウマチ性疾患の診察法

森 雅亮

横浜市立大学医学部小児科
〔〒236-0004 横浜市金沢区福浦3-9〕


 小児期のリウマチ性疾患には,成人で経験されるリウマチ性疾患すべてがみられるが,その病態の表現型は成人と大きく異なり,決して小児リウマチ性疾患は成人疾患の「小型化」でない.小児リウマチ性疾患の治療戦略を考えるうえで基本となるのは,早期診断と早期の炎症徹底抑制によって標的臓器の破壊を未然に阻止するという考え方である.本稿では,小児リウマチ性疾患の診察法について,小児リウマチ疾患の代表的な2疾患であるJIA,SLEについて具体的に述べた。リウマチ性疾患患児が健常児と変わりなく「普通の生活」を送れるためにはどのようにすべきかを常に念頭に置いて診療に携わっていくことが肝要である.

小児感染免疫 20 (1):57─64,2008

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