機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

小児科患者から分離されたHaemophilus influenzae type bの検討

武藤 太一朗1), 西村 直子1), 渡辺 直子1), 安 在根1), 小山 慎郎1), 尾崎 隆男1)

1)愛知県厚生連昭和病院小児科
〔〒483-8703 江南市野白町野白46〕


 2004年8月~2005年7月の1年間に,当院小児科を受診した71名の咽頭または鼻腔拭い液から71株のHaemophilus influenzae type b(Hib)が分離された.Hibは,同期間に小児科患者から分離されたH. influenzaeの14.5%(71/489)を占めた.6歳未満が84.5%を占め,10歳以上の分離例はなかった.32.4%がABPC耐性株であり,その内訳はBLNAR9株(12.7%),BLNAI7株(9.9%),BLPAR7株(9.9%)であった.CTX,CTRX,CDTR,CFTM,AZM,NFLXに全株が感受性であったが,CTXのMICはCTRXに比べ高かった.

Key words Haemophilus influenzae type b, BLNAR, 抗菌薬感受性
受付日 2007年9月10日
受理日 2007年11月26日

小児感染免疫 20 (1):28─32,2008

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