機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

回復期に原因不明の発熱・発疹・肝機能障害と後に無顆粒球症を発症した川崎病の2例

佐藤 厚夫1), 船曳 哲典2)

1)藤沢市民病院こども診療センター小児救急科
2)同 小児科
〔〒251-8550 藤沢市藤沢2-6-1〕


 回復期に,発熱・発疹・肝機能障害と後に無顆粒球症を発症した川崎病の2症例を経験した.これら2例の症状経過(4~5日間続く発熱とともに両側頬部の紅斑と体幹・四肢に左右対称性の粟粒大紅色丘疹が出現)および血液検査所見(白血球・血小板の軽度減少と中等度肝機能障害)は類似しており,ともに後日無顆粒球症を発症したことからも,何らかの共通の病態が示唆された.

Key words 川崎病, 発疹, 肝機能障害, 無顆粒球症
受付日 2007年5月10日
受理日 2007年10月10日

小児感染免疫 20 (1):3─7,2008

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