機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第39回日本小児感染症学会インフルエンザ─

過去5シーズンの当院におけるインフルエンザ患者の異常行動の検討

高宮 光

高宮小児科
〔〒239-0807 横須賀市根岸町4-3-20〕


 オセルタミビル服用後の異常行動は男児に多く,発熱後48時間以内の初回服用1~3時間後の体温下降期に多かった.解熱してから異常行動を起こした症例もあり,熱せん妄だけでは説明がつかなかった.オセルタミビルに関しては,他のシーズンや初回と2回目服用後の両方で異常行動が認められた症例もあり,オセルタミビルが異常行動の発現を助長させている可能性は否定できないと思われた.

Key words インフルエンザ, オセルタミビル, 異常行動, 熱せん妄

小児感染免疫 19 (4):479─485,2007

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