─原著─
被包化胸水を伴ったHaemophilus influenzae type b肺炎の一乳児例
太田 栄治1), 江田 真理子1), 田中 美紀1), 山口 覚1), 廣瀬 伸一1)
1)福岡大学医学小児科
〔〒814-0180 福岡市城南区七隈7-45-1〕
症例は,6カ月の男児.1週間続く発熱と多呼吸を主訴に入院した.胸部X線写真で左肺野外側に体位変換で移動しない腫瘤様陰影がみられた.胸部CTでは左下葉を主とする肺炎像と厚い隔壁をもつ多房性の嚢胞状病変があり,胸腔穿刺で採取した漿液性内容液と血液からHaemophilus influenzae type b(Hib)を検出した.硬く厚い隔壁を形成した病変であったにもかかわらず,meropenem(MEPM)投与と胸腔ドレナージで軽快した.
Key words | 肺炎, Haemophilus influenzae type b, extrapleural sign, 肺炎随伴胸水, 膿胸 |
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受付日 | 2007年3月2日 |
受理日 | 2007年9月10日 |
小児感染免疫 19 (4):363─368,2007
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