─原著─
MRI拡散強調画像により診断し得たHaemophilus influenzae type b(Hib)による化膿性髄膜炎に合併した脳室炎の一小児例
松本 直也1), 立花 幸晃1), 古谷野 伸2)
1)JA北海道厚生連網走厚生病院小児科
〔〒093-0076 網走市北6条西1丁目9〕
2)旭川医科大学小児科
Haemophilus influenzae type b(Hib)による化膿性髄膜炎に脳室炎を合併した1歳7カ月女児例を経験した.基礎疾患のない3カ月以降の小児での脳室炎の報告はない.本症例では髄液培養における菌の消失に6日間を要し,発熱も遷延した.診断はMRI拡散強調画像(DWI)により確定できた.化膿性髄膜炎の難治例において,MRI DWIを考慮することが微細な脳室炎の診断に有用である.
Key words | Haemophilus influenzae type b, Hib, 脳室炎, 化膿性髄膜脳室炎, 拡散強調画像, DWI |
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受付日 | 2007年4月23日 |
受理日 | 2007年6月25日 |
小児感染免疫 19 (3):254─258,2007
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