─原著─
小児呼吸器感染症に対するセフトリアキソン1日1回投与を用いた外来抗菌薬静注療法(OPAT)からのスイッチ療法,および小児OPATに関するアンケート調査
大石 智洋1), 松井 亨1), 阿部 忠朗1), 田口 哲夫1), 内山 聖2)
1)新潟県立新発田病院小児科
〔〒957-8588 新発田市本町1-2-8〕
2)新潟大学大学院医歯学総合研究科内部環境医学講座小児科学分野
小児呼吸器感染症患児22例に対し,セフトリアキソン(CTRX)1日1回投与を用いた外来抗菌薬静注療法(OPAT)およびスイッチ療法の有用性を検討した.投与2日後までに全例解熱し,全治療期間中の副作用は認めなかった.OPATの受容性に関するアンケートでは,約半数が核家族,共働きなど現代家庭の事情を理由に「OPATを選択」と回答した.今後OPATの機会が一層増加すると予測され,本法は小児細菌感染症の有用な治療選択肢の一つとして考えられた.
Key words | セフトリアキソン(CTRX), 1日1回点滴静注, 外来抗菌薬静注療法(OPAT), スイッチ療法(switch therapy), 小児呼吸器感染症 |
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受付日 | 2007年3月30日 |
受理日 | 2007年6月15日 |
小児感染免疫 19 (3):239─248,2007
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