─原著─
小学校低学年児童に発症した喉頭結核を合併した塗沫陽性重症肺結核の一例
徳永 修1), 濱谷 舟1), 宮野前 健1)
1)国立病院機構南京都病院小児科
〔〒610-0113 城陽市中芦原11〕
7歳女児に発症した塗沫陽性重症肺結核症の一例を経験した.両側全肺野に経気道性および血行性両機序により散布された広汎な病巣を認め,喉頭結核の合併も確認された.同居祖父結核発症時の接触者検診の不備,有症状受診例に対する診断の遅れ(doctor's delay),問診を中心とした学校結核健診の限界などの要因が重なりあって,本症例の重症化につながったものと考えた.
Key words | 小児結核, 肺結核, 喉頭結核, 接触者検診, doctor's delay |
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受付日 | 2006年8月14日 |
受理日 | 2007年6月29日 |
小児感染免疫 19 (3):219─227,2007
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