─原著─
麻疹・風疹混合ワクチン接種後に発症した急性小脳失調症・opsoclonus-myoclonus syndromeの一例
杉山 延喜1), 松田 晋一1), 小池 隆志1), 小林 隆1), 兵頭 裕美1), 佐々木 真理子1), 森本 克1), 新村 文男1), 太田 和代1,2), 高橋 幸利3), 王 康雅1)
1)東海大学医学部専門診療学系小児科学
〔〒259-1193 伊勢原市下糟屋143〕
2)ひかりこどもクリニック
3)国立病院機構静岡てんかん神経医療センター小児科
症例は1歳6カ月の女児.麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種後10日の時点で,小脳症状の出現を認め,急性小脳失調症と診断した.その後オプソクローヌス,睡眠時ミオクローヌスが出現し,opsoclonus-myoclonus syndromeを呈するに至った.ステロイドパルス療法により各症状の改善を認めた.本症例では先行感染や基礎疾患がなく,MRワクチン接種による副反応が疑われた.
Key words | 麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン), 副反応, 急性小脳失調症, opsoclonus-myoclonus syndrome, メチルプレドニゾロン・パルス療法 |
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受付日 | 2007年3月7日 |
受理日 | 2007年5月15日 |
小児感染免疫 19 (2):183─187,2007
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