─原著─
髄液細胞増多を伴ったミルクアレルギーの一例
大久保 淳1,2), 須貝 理香2)
1)神奈川県立こども医療センター血液・再生医療科
〔〒232-8555 横浜市南区六ツ川2-138-4〕
2)道立紋別病院小児科
1カ月時に発熱,嘔吐で発症し,白血球増多とCRP上昇に加え髄液細胞増多を伴った一例を経験した.経過からミルクアレルギーを疑いカゼイン加水分解乳に変更後,解熱し髄液細胞,CRPは回復した.通常のミルクに戻した6カ月時に再度髄液細胞増多を伴う炎症反応の上昇と発熱がみられた.ミルクアレルギーの発症時に髄液細胞増多を認める例があり,細菌性感染症などとの鑑別に食事内容と臨床症状の推移を含めた観察が必要である.
Key words | 乳児, ミルクアレルギー, 髄液細胞増多, 髄膜炎, CRP |
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受付日 | 2006年12月28日 |
受理日 | 2007年4月2日 |
小児感染免疫 19 (2):169─172,2007
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