─原著─
小児のウイルス性髄膜炎―エンテロウイルス性髄膜炎とムンプス髄膜炎との比較検討―
松永 健司1)
1)済生会御所病院小児科
〔〒639-2306 御所市三室20〕
エンテロウイルス性髄膜炎(EM)37例とムンプス髄膜炎(MM)27例の臨床疫学的特徴について比較検討した.両群とも好発年齢は幼児で,性別は男児に多かった.季節性はEMが夏~秋に多く,MMは通年性にみられた.発熱(典型例では二峰性),頭痛,嘔吐が三主徴で,有熱期間はEMで長かった.項部硬直は約70%にみられたが,ケルニッヒ徴候は陰性例が多かった.髄液所見では単核細胞比率に有意差があり,蛋白と糖にも若干の差がみられた.
Key words | 小児, ウイルス性髄膜炎, エンテロウイルス, ムンプスウイルス |
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受付日 | 2006年2月13日 |
受理日 | 2007年4月23日 |
小児感染免疫 19 (2):157─163,2007
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