機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

MRIが診断に有用であった副咽頭間隙蜂窩織炎の2例

樋之口 洋一1), 山元 広己1), 西畠 信1)

1)総合病院鹿児島生協病院小児科
〔〒891-0141 鹿児島市谷山中央5-20-10〕


 MRIが診断に有用であった副咽頭間隙蜂窩織炎の2例を経験した.症例1は3歳.発熱,後頸部痛を主訴として他医を受診し,細菌性髄膜炎を疑われて当科へ紹介となった.症例2は9歳.発熱,右頸部痛で頭を動かせないことを主訴に受診した.頸部造影CTでは,軽度の気管の変位を認めたが,確信が得られなかった.MRI(T2強調画像)では明確に病変が描出されて確定診断を得た.

Key words 深頸部間隙, 副咽頭間隙, 蜂窩織炎, 項部硬直, MRI
受付日 2006年8月30日
受理日 2006年10月25日

小児感染免疫 19 (1):53─57,2007

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