─原著─
小児肺炎球菌性全身感染症の臨床的・細菌学的検討
会沢 治朗1,2), 石和田 稔彦1), 石川 信泰2), 河野 陽一1)
1)千葉大学大学院医学研究院小児病態学
〔〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1〕
2)千葉市立青葉病院小児科
1997~2004年に入院した小児肺炎球菌全身感染症32例を対象に,分離株の抗菌薬感受性,血清型と臨床経過につき検討した.感受性はカルバペネム系ではPAPMがMEPMに比べ,グリコペタイド系ではTEICがVCMに比べ優れていた.血清型は6型>19型>4型=23型の順に多かった.治療薬剤としてはPAPM/BPが最も多く使用されており,劇症型髄膜炎の2例と敗血症性脳症の1例を除き,29例が全治した.
Key words | 肺炎球菌, 全身感染症, 髄膜炎, 抗菌薬感受性, 血清型 |
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受付日 | 2006年8月14日 |
受理日 | 2007年1月30日 |
小児感染免疫 19 (1):47─52,2007
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