─原著─
個人学習塾における小学生の結核集団感染
渡辺 重朗1,3), 高橋 秀明2), 相原 雄幸3)
1)小田原市立病院小児科
〔〒250-8558 小田原市久野46〕
2)横浜市中福祉保健センター
3)横浜市立大学附属市民総合医療センター小児総合医療センター
個人学習塾児童における肺結核の集団感染事例を経験した.感染源は個人学習塾教師で,開放性肺結核症であった.接触者である塾児童21名に対する検診が行われ,そのうち16名の精密検査の結果,5名に対し抗結核薬2剤投与を行い,11名にはINH予防投与を実施した.感染源との接触時間とツベルクリン反応の発赤長径・硬結長径は正の相関関係を認めた.塾教師と塾児童3名から分離された結核菌は同一株であることが明らかとなった.
Key words | 結核, 集団感染, ツベルクリン反応, RFLP |
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受付日 | 2006年7月25日 |
受理日 | 2006年11月29日 |
小児感染免疫 19 (1):41─45,2007
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