─原著─
千葉県君津郡市で流行した百日咳症例の臨床的検討
永井 文栄1,2), 石和田 稔彦2), 田島 和幸1), 河野 陽一2)
1)国保直営総合病院君津中央病院小児科
2)千葉大学大学院医学研究院小児病態学
〔〒299-0111 市原市姉崎3426-3 帝京大学ちば総合医療センター小児科医局〕
当科で百日咳と診断した症例は2002年3例,2003年2例であったが,2004年57例,2005年49例と2004~2005年に百日咳の流行を経験したので臨床的検討を行った.
典型的な痙咳発作や白血球数増多を認めた症例は一部であった.入院例は三種混合ワクチン(DPT)未接種児と気管支喘息児が多かった.DPT既接種児は症状が典型的でない例が多く,DPT未接種児への感染源となっていることが推測された.
Key words | 百日咳, 血清学的診断, 三種混合ワクチン, 気管支喘息 |
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受付日 | 2006年8月9日 |
受理日 | 2006年8月31日 |
小児感染免疫 18 (4):377─383,2006
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