─原著─
川崎病治療における段階的治療戦略の有効性と免疫グロブリン大量療法不応例予測スコアシステム
佐藤 厚夫1), 森 雅亮2), 横田 俊平2), 船曳 哲典1)
1)藤沢市民病院小児科
〔〒251-8550 藤沢市藤沢2-6-1〕
2)横浜市立大学附属病院小児科
当科で最近10年間に急性期から観察・治療を行い得た川崎病症例365例について検討した.急性期冠動脈病変(CAL)合併例が5.2%と少なく,抗血小板薬と免疫グロブリン大量療法(IVIG),IVIG追加,血漿交換療法(PE)という段階的治療戦略が奏効していた.治療開始時CRP値,AST値,血清ナトリウム濃度,尿白血球反応を用いたスコアシステムにより,治療開始時に初回IVIG不応例の予測が可能であった.
Key words | 川崎病, 免疫グロブリン大量療法, 血漿交換, 不応例, 冠動脈病変 |
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受付日 | 2005年11月22日 |
受理日 | 2006年5月17日 |
小児感染免疫 18 (3):231─238,2006
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