─総説─
アメリカが直面している新たなる問題点―増加する百日咳―
神谷 元1), 齋藤 昭彦2), Mark H. Sawyer1)2)
1)University of California San Diego, Department of Pediatrics, San Diego Immunization Partnership
2)University of California San Diego, Division of Pediatrics Infectious Diseases, Department of Pediatrics
3851 Rosecrans Street P.O. Box 85222, MS P511 B San Diego, CA 92186-5222 U.S.A.
アメリカでは昨年より新たに成人用三種混合ワクチン(Tdap)が定期予防接種に組み込まれた.これは,現行の三種混合ワクチン(DTaP)が高い接種率を維持しているにもかかわらず,百日咳患者数が特に青年,成人期で著増しており,さらにこのグループを介した乳幼児への2次感染が問題化しているからである.アメリカの百日咳の現状,対策を検討し,わが国の百日咳対策,特にTdapワクチンの早期導入の必要性を強く訴えたい.
Key words | 百日咳, 予防接種, Tdap |
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小児感染免疫 18 (2):203─211,2006
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