─原著─
マイコプラズマ感染症,アセトアミノフェン両者が発症に関与したと思われるStevens-Johnson症候群の1男児例
冠木 智之1), 田村 英一郎1), 大宜見 力1), 田中 理砂1), 城 宏輔1), 大石 勉1)
1)埼玉県立小児医療センター感染免疫・アレルギー科
〔〒339-8551 さいたま市岩槻区馬込2100〕
マイコプラズマ感染に起因すると考えられるStevens-Johnson症候群(SJS)1男児例を経験した.皮疹,粘膜病変ともにステロイド全身投与によく反応し,遷延化病変を残さずに治癒した.本症例はアセトアミノフェン投与により症状の増悪を認め,またアセトアミノフェンに対するリンパ球幼若化反応が強陽性であったことより病状の進展に本薬剤が関与した可能性が疑われた.マイコプラズマ感染にSJSが合併した場合には,抗生剤,あるいは鎮痛解熱剤などの薬剤がSJSの病態に関与していないか注意をはらう必要があると考えられた.
Key words | マイコプラズマ感染症, Stevens-Johnson症候群, アセトアミノフェン, 薬剤リンパ球刺激試験 |
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受付日 | 2006年1月30日 |
受理日 | 2006年3月17日 |
小児感染免疫 18 (2):143─146,2006
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