機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

機関誌「小児感染免疫」オンラインジャーナル > 第18巻第2号目次 > 抄録

─原著─

当院における小児のカンピロバクター腸炎およびサルモネラ腸炎の検討

齊藤 明子1), 西村 直子1), 安 在根1), 渡邉 直子1), 武藤 太一朗1), 小山 慎郎1), 矢崎 雄彦1), 尾崎 隆男1)

1)愛知県厚生連昭和病院小児科
〔〒483-8703 江南市野白町野白46〕


 2004年6月~2005年5月の1年間に,便からCampylobacterまたはSalmonellaが分離された胃腸炎患者84例(0~15歳)について臨床的に検討すると共に,その分離株の薬剤感受性を調査した.カンピロバクター腸炎は通年性に全年齢層で発生したのに対し,サルモネラ腸炎は夏季に多く低年齢での発生が多かった.また,サルモネラ腸炎はカンピロバクター腸炎より概して重症であった.CampylobacterはFOMに24%,NFLXとCPFXにそれぞれ38%が耐性株であり,SalmonellaはMINOにのみ12%が耐性株であった.

Key words カンピロバクター, サルモネラ, E test, 薬剤感受性
受付日 2005年12月26日
受理日 2006年3月6日

小児感染免疫 18 (2):115─121,2006

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