機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─第37回日本小児感染症学会─

Toll-like receptorsによる病原体の認識

植松 智, 審良 静男

大阪大学微生物病研究所自然免疫学分野
〔〒565-0871 吹田市山田丘3-1〕


 自然免疫は感染において第一線の防御を行う.Toll-like receptorsは,細菌,真菌,原虫,ウイルス等の病原体に特異的な構造を認識する.リガンドの認識後,TLRはシグナル伝達経路を活性化し,樹状細胞の成熟やサイトカイン産生を促し,最終的に獲得免疫を活性化する.最近の知見より,各々のTLRは固有のシグナル伝達経路を有し,病原体に対して特異的な免疫反応を誘導することがわかってきた.

Key words TLR, 自然免疫, シグナル伝達

小児感染免疫 18 (1):33─40,2006

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