機関誌「小児感染免疫」 オンラインジャーナル

抄録

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─原著─

小児における肺炎球菌尿中抗原の半定量化の試み

坂田 宏1)

1)旭川厚生病院小児科
〔〒078-8211 旭川市1条通24丁目〕


 2005年7月から10月に当院に入院し,入院当日の肺炎球菌尿中抗原検出キットが陽性であった生後3カ月から10歳までの肺炎球菌による感染症24名,その他の原因による感染症13名で尿を2倍階段希釈して,同キットで測定した.尿の希釈倍数は1(20)倍から64(26)倍に及んだ.肺炎球菌感染症は有意に希釈倍数が高かった(p<0.001).8倍希釈を基準とした場合,感度83.3%,特異度は84.6%であった.

Key words 肺炎球菌, 尿中抗原, 迅速検査, 肺炎, 中耳炎
受付日 2005年12月20日
受理日 2006年2月2日

小児感染免疫 18 (1):19─24,2006

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